背景でお絵描きがもっと楽しくなる話
大学時代の漫研メンバーでSkypeでお喋りした際に盛り上がった背景の話をせっかくなのでまとめてみました。仲間内の雑談発なので不親切な部分もありますが、気軽に見ていただけると嬉しいです。
【前提】
・キャラクター絵がメインで、背景はあったらいいなぁくらいの人向け。
・取り急ぎ「それっぽく見せる」が主旨です。
・吉田誠治先生の『吉田誠治作品&パース徹底テクニック』の受け売りも多いです。
【作例】
作例です。普通にCP絵も入ってて無配慮ですね…すみません…
【作例解説】
①窓+シルエット
ベッドにはパースがついていますが奥の窓とチェストは正面で描いています。ノンパースの背景でも近景(この場合ロウソク)を足すと奥行が出せます。
窓の奥の洋館風の建物もパースがついていますがシルエットなのでかなり簡単に描いていますね(シルエットのほうはよく見るとパース狂ってるのでよく見ないでください…笑)
②窓+斜め構図
ノンパース単調になりがち問題の簡単な解決案・画面を傾ける。+ライティングなどの演出でもだいぶ雰囲気が変わると思います。
③外観+植物
足の接地面が画面外になるようなレイアウトだと更に難易度が下がります。
④シルエットのみ
①のシルエットの例があんまり良くなかったので補足的な作例です。
⑤海・川を挟んだ遠景
足の接地面が見えていなければ海や川を挟んでいない地平線(遠景)の高さもある程度自由だとは思うのですが、地平線と人物の間に何もない景色があまり思いつかないので、より簡単なものとして「海か川を挟んだ遠景」と限定しています。ついでに海とかビルを光らせるとなんかエモい。
⑥消失点をキャラで隠す
難しいところはキャラや近景で隠します。キャラ以外でも、近景や光(白飛ばし)や影(塗りつぶし)で隠してしまうのもアリです。見えるところだけ、描けるところだけ描く。隠せるついでにキャラが目立つ配置になりやすいと思います(⑦と連動)。
⑦パースを集中線的に利用する
描ける背景を描く、の次の段階としてキャラが引き立つ背景を探る、ような感覚です。パースの線が漫画の集中線のように視線を誘導してくれるのでそれを利用します。
⑧消失点が画面外
そうすれば絶対簡単ということではないですが、描く面(物)や意識するパースの数が減ることが多いかなと思います。足元(接地面)が見えないとラクなのは間違いないです。
⑨ちょん切る
よくやります。かなりオススメです。
【最後に】
あまり親切なまとめ方でなくてすみません…(本当だよ…)
パースなどの仕組みを完全に理解してから描こうと思うよりも(私もそんなに理解できてない)とりあえずそれっぽく描けるところから描いていく気持ちが大事かなと思いました。